on the shore - オン・ザ・ショア

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2015.02.21 Sat

claytan

先日行ってきたマレーシアで仕入れをした、マレーシアの陶磁器メーカー claytan社製のカップです。
歴史ある古いホテルで使われていたその、made in malaysia と書かれたのカップにとても惹きつけられましたのです。ホテルやアンティークショップ、カフェやコーヒーの販売所(マレーシアはコーヒーも特産品のようです)などを聞いて回りました。そこで分かったことは、

・元々このカップはとあるコーヒーショップのために作られたものである。
・現在は生産されていない。
・中国製の品質の悪いリプロダクトがかなり出回っている。
・古いカフェやホテルでは未だに大事に使い続けている。
・1950〜60年代のデザイン、プロダクトである(今回入荷した分はいつころ製造されたものかは不明)。

ということなどでした。
Claytan社は1920年に設立された老舗メーカーで、日本で言うとNIKKOや白山陶器、フィンランドでいうとarabiaのような会社だと思われます。もちろん現存します。
写真はその中国製造との比較画像です。左が中国製のリプロダクト、右がclaytan社製 made in MALAYSIAです。推測ですが、いろいろな会社がこの柄だけを模したカップ&ソーサーを作っているようで、微妙な違いのものはたくさんあり、そのうちの1種類を買ってきました。
画像では分かりにくいのですが、持ち手、口の厚み、素材感、絵付けの繊細さ、色など、 オリジナルと比較するとその品質の差は歴然です。
リプロダクトが多く作られている背景には、このカップが当時かなりポピュラーで様々なところでも使われていたというような製品だったということなのではないでしょうか。

一部の歴史あるホテルやカフェでは今もなお大切に使われていることが、それを証明しているのではないかと思います。
デッドストックの新品です。少量ですが在庫もございます。とても素敵なカップです。

claytan cup / カップ

2015.02.06 Fri

今回はタイ〜マレーシアを旅してきました。タイへは行われた友人の結婚式参列の為だったのですが、それならと、以前から聞いていたマレーシアの「マラッカ」という街へも足を伸ばしてみることに。
マラッカ(現地名:メラカ)は世界史か地理の勉強でも出てきた「マラッカ海峡」の街です。この土地は古くから、ポルトガル、オランダなどに統治されていたという歴史があり、また中国から渡ってきた移民も多く、かなり複雑で面白い文化が形成されてきているという背景があります。実際の町並み(欧米でいう旧市街地のほう)はどの国とも異なるもので、歩いているだけで気分が高まりました。
今回は調査に近いものでしたが、ほんの少しだけ買い付けてきたものもありますので、近々ブログでも紹介します。次回はしっかり仕入れをしてきたいと思います。

上海然り、マラッカ然り、文化が混ざり合った土地というのはなんとも面白く、興味は尽きません。

マレーシア マラッカ1マレーシア マラッカ2