The waterhouse At South Bund
2016.05.30 Mon
先日の上海での空き時間に外灘の「The Waterhouse」を訪れました。恥ずかしながら行く直前にfacebookのジョースズキさんの投稿で初めて知ったこのホテルは、ロンドンと上海を拠点として国際的に活躍する neri & hu が2010年に手掛けたプロジェクトです。
ホテルの周りは建設ラッシュ。次に行った時にはきっと隣にも違う建物ができているのだと思います。写真は北側から。
外壁側面。この建築の随所に使われている茶色い部分。写真で見て時には木だと思っていたのですが、近くで見ると鉄で、後で調べると耐候性鋼(鋼表面に保護性錆(安定錆とも呼ぶ)を形成するように設計された低鉄合金鋼)という素材とのこと。ルーフトップの壁も全て同じ。ところどころ窓にもはめ込まれています。
この建物は1930年代に日本陸軍の司令部として建てられたものだそうです。日中戦争の前後になると思います。外壁はどの程度保存してどの程度補修したのかはわかりませんが、装飾はアールデコ洋式のものに見えるし、コンクリート壁が崩れたところからレンガが見えたりしています。
エントランス。よく見ると右側の建物(外灘側。旧日本軍の建物)とエントランスから左側の建物は柱を境にして別々に建てられたようにも見えます。
外から撮影したホテルの内側(ホテル内部は撮影禁止)。所々に躯体がむき出しになってたり、古い階段がそのまま使われていたり、その階段が途中で埋められていたりする荒々しさがあるものの、清潔感があって静かで落ちついた素晴らしい雰囲気でした。機会があれば一度宿泊してみたいです。客室はさすがに見ることができませんでしたが、オフィシャルサイトやagodaなどのサイトで見ることができます。
neri & hu のオフィシャルサイトにはこう記載されています。
「The architectural concept behind Neri&Hu’s renovation rests on a clear contrast of what is old and new」※neri & fu official site より参照