hanger back arm chair / 肘掛け椅子
中国の明時代の肘掛け椅子です。
背もたれのデザインが特徴です。洋服や帽子などを引っ掛ける為なのではないかと思います。高さも高く、座ると背もたれが頭の後ろまであるのでヘッドレストになります。
ところで中国の椅子は一般的な椅子よりも座高が高くなっています。これは脚部の下のバーに足を乗せて座る為とちょうどよい高さになるからなのですが、
ではなぜ足をそこに乗せるのかというと、中国の寒い冬の床からの冷気を少しでもやわらげる為なのだという話を聞きました。なるほどなと思いました。
明時代の家具は椅子に限らず装飾などが最小限にとどめられていて、シンプルに線や円の美しさで構成されていいます。全体的なプロポーションも美しく、
名だたるデザイナー達のデザインソースがこういった中国の家具からきていることは言わずもがなです。
[特記事項]
・作られた年代は清末期〜中華民国時代(19世紀後半〜20世紀中期)くらいではないかと思います。
[コンディション]
ところどころに見受けられる細かい傷や目立たない汚れもこの製品の雰囲気を作り出す要素の一つとお考え頂ければ幸いです。
その他詳細につきましてはお問い合わせください。