bamboo cabinet small / 竹製収納 小

竹で作られたキャビネットです。
中国では古くから竹製の家具が使われてきたという歴史があります。しなやかで丈夫。屋外でも使えることから、人々の憩いの場やオープンカフェ(中国では何と言うかわかりませんが)でもよく使われて来ました。近代になり樹脂や鉄など、扱いやすく耐久性もあり量産ができる工業製品の椅子が作られるようになり、竹の家具は徐々に姿を消していった(現在でも椅子やスツールなど一部の製品は作られているが)、ということなのではないかと推測されます。
このキャビネットは1950-60年代に作られた製品のようです。今では見かけることはほぼないと言ってもよい、とても珍しいものだと思います。扉を開けると3段の収納があります。扉には簡単な竹製の留め具が付いています。上から引っ掛けて使います。扉は取り外しが可能です。

竹といえば、シャルロット・ペリアンが日本に滞在している際に竹を用いたプロダクトを多数デザイン・製作しており、近年ではカッシーナ社からも竹を使ったシェーズロングも復刻されています。また、民藝運動でも知られる陶芸家の河井寛次郎の京都にある記念館では、竹で作られたキャビネットが展示されています(作ったのは当時近くに住んでいた台湾人の家具職人だった)。
多くのデザイナーや芸術家たちが竹という素材に魅力と可能性を感じ、手がけた製品や作品の素材として選んだことは面白く興味深いと思います。

サイズ
幅.640 奥行.390 高さ.1350 mm
素材
配送サイズ
Cサイズ 配送料金表
価格
sold

[特記事項]
・全体的に日焼けや色あせ、部分的に竹の割れなどがありますが、通常の使用には問題ありません。
・正面から見て左が多少低くなっているようです。
・天板、および棚板の竹パーツが反っています。

[コンディション]
入荷時に全体的にクリーニング・補修を行っておりますが、ところどころに見受けられる細かい傷や目立たない汚れもこの製品の雰囲気を作り出す要素の一つとお考え頂ければ幸いです。その他詳細につきましてはお問い合わせください。