on the shore - オン・ザ・ショア

ポストモダン タグ

2015.04.24 Fri

「MEMPHIS & 80’S DESIGN」

伊勢丹新宿店5Fで「MEMPHIS & 80’S DESIGN」が開催中です。
80年代にettore sottsass を中心に結成されたデザイナー集団「MEMPHIS」。詳しくは wikipedia を読んで頂くと良いですが、先日のブログでも書いたように「・・・1950年代のキッチュなデザインや未来的なデザイン、ポップアート、アールデコなどからインスピレーションを汲み、モダニズムの グッド・デザイン の概念とは大きく異なるものを作った・・・」(wikipedia より参照)という記述があり、時代の流れを見るととても面白いですし、何よりその色使いや装飾がただ楽しめる作品群ですので、是非足を運んでみてください。5/4(月・祝)までです。
※以前入荷した MEMPHIS の RUCOLA というお皿の現行品も販売されていました。

 sottsass mandarin chair knoll

現在店頭には KNOLL の mandarin chair という椅子があります。一本のスチールパイプがアームから背もたれ、座面の下までを一周廻されています。そもそもmandarin というのは、昔の中国の官僚や古い中国の標準語等の意味がある言葉(その他いろいろあり)。中国の肘掛け椅子の肘掛けの綺麗なラインにも酷似しているようにも思えます。
1986年、ettore sottsass のデザイン。

2015.03.30 Mon

アールデコと東洋 東京都立庭園美術館

東京都庭園美術館。日本で最も有名なアールデコ建築として知られています。先日学芸員の方とお話をする機会があり、その際に知ったのが15年前の2000年に開催された展覧会《ART DECO AND ORIENT / アールデコと東洋》でした。

ヨーロッパで広まったアールデコがアジアにも伝わり、上海・香港・インドなどの都市に取り入れられたアールデコに焦点を当てた企画です。アールヌーボーとアールデコへの変遷、そしてそのリバイバルとしてのポストモダン、ポストモダンとバウハウスの関係性、オリエンタリズム(中国美術やインド美術からの影響)についての視点など、とても面白い内容です。on the shore で扱う上海アールデコの家具も1920〜30年代のものと聞いていましたが、やはりその時期が最もアールデコと上海の街自体に活気があったのは間違いなく、改めていろいろな確信を持つこともできました。

学芸員の方も上海に限らずアジアのアールデコにはご興味をお持ち頂いていて、上海アールデコの家具に関してはあまりご存知なかったそうです。いろいろとお話もでき、僕自身も大変勉強になりました。また、上海に限らずアジアのアールデコは面白いものがあるにも関わらず、まだまだ知られていないのだという印象です。on the shore はもっとこの辺りを深めて行きたいと再確認することもできました。
この図録は店頭にありますので、ご来店の際には是非ご覧ください。

そして、次回上海仕入れのお知らせです。少し先ですが5月の中旬を予定しています。約1年ぶりの上海。ご存知の通りの円安ですので、現地へ行くのが少し恐ろしいですが今回も良いものを仕入れられればと思います。
また、何かお探しの家具(例:ガラスキャビネットで4面ガラス、サイズは幅500x奥行き500x高さ1600、価格は20万くらい等)がございましたら、お気軽にご相談ください。

背表紙 アールデコと東洋 東京都立庭園美術館