shanghai ART DECO ashtray stand / 上海アールデコ 灰皿スタンド 1920~30年代 上海 幅.230 奥行.230 高さ.730 mm ¥80,000 + 税(8%) 上海アールデコの灰皿スタンドです。どこをどう切り取っても、正に上海アールデコの製品と言えるでしょう。ホテルのロビーやエントランスなど社交の場で使用されていたようです。上部のお皿に灰皿をのせ、下のトレーにタバコやぐい呑みなどを置くなどして使うことができます。 灰皿スタンド以外でも、小物を置く台や玄関先に置く飾りとしてもその佇まいを楽しむことができます。細かな傷や汚れはありますが、大きな破損などはなく、素晴らしいコンディションであると言えます。 この類いの小さな家具は、現存残するもの自体が少なく、コンディションが良いものは大変珍しいものになります。
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bankers chest / 銀行の書類ケース 幅.455 奥行.455 高さ.1560 mm ¥200,000 + 税(8%) 上海の銀行で使用されていた書類を入れる収納です。老上海時代には欧米の主要銀行も上海に進出しており、それらの建築はアールデコ様式のものも多かったようです。そういった銀行で使用されていたのでしょう。銀行の名前が入ったプレートが付いたまま残ったものもあるようですが、こちらは付いていないのでどこの銀行のものかを特定することはできません。 引き出しの左右のフレームには引き出しの出し入れのストッパーがついているという、珍しい構造になっています。金具もしっかり備え付けられているため、セキュリティーも守られていたようです。引き出しの取手も削り出した木で作られており、当時の職人の手仕事がうかがえます。引き出しの奥行き、幅、高さが十分にありますので、様々なものを収納することが可能です。
shanghai ART DECO sidetable / 上海アールデコ サイドテーブル 1920〜30年代 幅.560 奥行.385 高さ.780 mm ¥80,000 + 税(8%)
上海アールデコのサイドテーブルです。取手や脚のデザインが1920~30年代に作られた、アールデコスタイルであることを決定づけています。特に脚部には背板がなく、脚がアールを描いてベースに繋がっているという、他では見かけないデザインがされています。この点も大きな魅力の一つでしょう。 扉の中には3段の棚が付いていますので、書類や書籍などを収納することができます。どのパーツを切り取っても面白く、非常に雰囲気のあるサイドテーブルです。
round cabinet / ラウンド キャビネット 1920~30年代 / 上海 幅.1150 奥行.505 高さ.935 mm ¥250,000 + 税(8%)
老上海(ラオシャンハイ)のキャビネットです。下部収納部分の正面から見て右側はアール(丸く)に、内側には棚板がついています。正面から見て左側の扉の中には、引き出しと2段の棚が、中央には引き出しが1段と大きな収納になっています。本体上部の棚はまるで茶室の違い棚のような設え。窓には竹がはめ込まれており、日本の様式としても解釈するできる、大変変わったデザインのキャビネットです。上海アールデコとは違い、日本と中国の、文化・機能が融合することによって生まれたキャビネットではないでしょうか。木の擦れ具合や取手の風合いなど、全体的の存在感と雰囲気は特別なものを感じます。
5月は、明日9日(金)・14(水)・24(土)・29(木)をお休みに、また23日(金)は午後5時閉店とさせて頂きます。 何卒宜しくお願い致します。
お陰様で最近では、bankers lamp などお探し物や目的でのご来店を頂けるようになってきました。誠にありがとうございます。お休みのご案内は前もってブログとfacebookでご案内はさせて頂きますが、急な外出等でお店を一時不在にする場合もございます。店主一人で運営しておりますので、何卒ご理解をくださいませ。
もしお手数でなければ、ご来店前に一度お電話やメールでご確認を頂ければご不便をお掛けすることも無いと思います。気に留めておいて頂ければ幸いです。
お電話:03-6228-0657 メール:info@on-the-shore.com 宜しくお願い申し上げます。
FLOS「GOLDMAN」design by Ron Gilad
幅255 奥行80 高さ400mm ¥48,500-(税抜)
1800年代という、照明器具としては最も初期にデザインされた、当時は銀行で使用されていた「bankers lamp」が現代の解釈で生まれ変わりました。オリジナルはグリーンのガラスシェードに真鍮のベースで構成されていました。重厚感と存在感を伴い、かつ手元を照らすという銀行家達の仕事を支えるに欠かせない機能を持ち合わせた、アノニマスな名作として知られています。この「GOLDMAN」は、シェードをポリカーボネートに、本体・ベースをアルミに、光源をLEDにと、デザイナー:Ron Giladの手によって進化を遂げて登場です。
on the shore でも取り扱いをしております。
この照明はFLOSから今年の3月に発表されました。その情報を得た瞬間、僕の脳裏にある映像が蘇り、鳥肌が全身を駆け巡ったのです。そもそもの始まりは高校3年生の冬、今から17年程前、名作「セブン」を見た時に遡ります。※セブンについてはこちらを
定年を間近に控える刑事:サマセット(名優:モーガン・フリーマン)はダンテの神曲について調べ物をするために図書館へ出向きます。そのシーンでこの「bankers lamp」が十数台、暗い館内のデスクの上を照らしているのです。その光景たるや圧巻でした。それ以来、僕の頭の中からこの映像が離れることはありませんでした。
先程も書きましたが、このbankers lampはその名の通り銀行家たちのために作られたものです。緑色の光は目に優しいことからこの色なのでしょう。図書館のインテリアに使われたのもの納得できます。デザインはかなりの数存在するようで、買い付けの際上海でもたくさん見ました。租界時代には多くの欧米の金融機関が上海にも進出していたので納得できます。探して回りました。しかしながら、コピー品や劣悪なリプロダクトもかなり出回っているため、本当に古いオリジナルのランプはなかなか見つかりません。
そしてあきらめかけていた最後の仕入れ先を回った時。ついに、いままでいくつか見ていたものが本当のオリジナルではないということを決定づける、bankers lamp を見つけたのです。
original「bankers lamp」unknown designers 1900~20’s
幅175 奥行175 高さ335mm ¥200,000-(税抜)
ポリカーボネートとガラスのシェード
アルミニウムと亜鉛合金、キャストアイロンのベースに真鍮カバーのベース。リプロダクトとの違いはこのベースとアームのクオリティー。goldmanはこのLEDの部分がスイッチで調光可能。
スイッチももちろん真鍮製。
また探したいですが、同じデザインではなくても古いものはなかなか見つからなさそうです。
追記
藤原ヒロシさんもブログでこの「bankers lamp」について書いていらっしゃいました。セブンの図書館での1シーンの画像も見ることができますね。興味深いプロダクトです。
みなさん、初めまして。on the shore(オン・ザ・ショア)です。
昔から海外のインテリア雑誌や映画のインテリアを見ることが好きでした。そこには、見たこともない、でもとても素敵でセンスが良くて、住人(その人と家族)とその建物の個性が溢れ出ている、素晴らしい空間がありました。代々親から子へ受け継がれているその国の伝統的な椅子や小物が普段と変わらず置かれ、インドのアンティークのキリムの上には現代も活躍をするデザイナーのソファ。壁には幾何学的な模様のアートが掛けられていて、その下にはアフリカの原住民が貨幣として使っていた木製のオブジェが李朝の大きなキャビネットに飾られている。ブランドやデザイナー、また国や時代は関係なく、その人と家族の目で集められた、選ばれたものが、何の違和感もなく一つの空間を作り上げてる。なんて素晴らしい空間なんだろう、きっと彼らの生活も素晴らしいものに違いない、今も昔もずっとそう思っています。
on the shore ではそんな空間(住居・ショップ・レストラン・ホテルetc)を提案していきます。○○風や、ブランドやデザイナーズ家具にとらわれることなく選ばれたもので構成される、住まわれる皆様の個性と感性が溢れる空間を。
日本で初めて紹介される上海アールデコ・老上海(らおしゃんはい)家具、ヨーロッパのヴィンテージプロダクト、現代のデザインプロダクト、日本の作家達の工芸品、その他、これからも様々な国・時代のものを取り揃えて参ります。
早稲田という辺鄙な場所にあります。ご来店頂いた皆様には少しでもくつろいで頂けるよう、店頭ではコーヒーや中国茶をご用意しております。別に用事がなくても、またちょっと近くまで来たので、など来店を妨げるものはなにもございません。もちろん、お土産などのお気遣いも必要ございません。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
店主 2014.04.15